昨日の台風は平塚市をはじめ西湘や県央エリアでは特に被害がなくほっとしているCalaColoはしもとです。
さてそんな台風一過の素敵な土曜日ですが、前回の「結婚式ヘルパー」の話に引き続き、今回は自費ヘルパーに実際ご依頼いただいた事例から活用方法についてお話しようと思います。
\自費ヘルパーを結婚式に活用した事例はこちら/
CalaColoへの自費ヘルパーご依頼は「外出付き添い」が割合多く、その行先や利用目的は多岐に渡ります。
今回はそんな外出付き添いの中でも特に依頼の多い「病院への付き添い」をご紹介します。
一番多い「通院付き添い」
なんと言っても一番多いご依頼は通院の付き添いです。
「それは訪問介護でできないの?」と思われるかもしれませんが、自費ヘルパーで通院付き添いを依頼される方は介助が必要であっても訪問介護を利用できない状況にある方です。実際のお客様を例に挙げてご紹介します。
事例①:入所先の通院送迎エリア外
- パーキンソン病の80代女性
- 介護老人福祉施設(特養)に入居中
- 疾患の経過観察のため3カ月~半年に一度のペースで検査通院
この方の場合、基本的な疾患は入所先への訪問診療で診察を受けており、必要があれば周辺のクリニックなどに送迎・付き添いを入所先にしてもらえる環境にいらっしゃいます。
一部の疾患に関しては経過観察を大学病院で行っており、この大学病院への送迎は入所先で対応できるエリア外となるため自費ヘルパーへのご依頼となりました。
事例②:入所先で院内付き添いができない
- 骨折後リハビリ中の70代女性
- 介護老人保健施設(老健)入所中
- 施設内で転倒後、手の腫れが目立つため緊急で通院
この方は自立度が高く施設内でも自由に過ごされていたそうで、施設側が転倒に気づいたのは数日経ってからのことでした。転倒時に手をついたことが原因で腫れと痛みが徐々に出てきたそうで、緊急性は低いものの骨折の疑いがあるため救急外来への受診となりました。
こちらの施設では病院までの送迎はしてくれるものの院内の介助は対応していないため、病院内の介助を自費ヘルパーへ依頼されました。
事例③:要支援だから通院介助がない
- 軽度の認知症と精神疾患のある70代女性
- 一軒家で独り暮らし
- 月に一度自力通院していたものの認知症症状と歩行の困難さがみられるようになったため、通院と薬局~自宅往復の付き添い希望
この方の場合はそれまでお一人で何年も通院に行くことができており、普段の生活に支障をきたすほどの状況にはなっていなかったため要支援認定でした。ご依頼の数カ月前から認知症が徐々にみられるようになり、併せて歩行も不安定になってきたため自力での移動は危険と判断し自費ヘルパーへのご依頼となりました。
ときどき「入退院の付き添い」
通院の付き添いに関連して「入退院時の付き添い」というご依頼もときどきいただきます。
通院と違う点は書類や保証金の確認や持参品のお仕度をお手伝いする点と、必ずしも自宅や生活拠点に戻るわけではない点が挙げられます。
事例④:通常の入院付き添い
- 内臓疾患による入院加療予定の80代男性
- 奥様と二人暮らし
- ご本人と奥様双方に認知症症状がみられ、お二人のみでの当日対応が困難
ベッドの空きがなく治療が決定してから約1週間後の入院予定となったものの、当日はご家族対応ができずご本人夫婦のみで病院へ向かうことを心配されてのご依頼でした。
事例⑤:救急搬送後の退院付き添い
- 転倒し手根骨を骨折、救急搬送された70代女性
- 精神科病棟に入院中
- 自力での移動および意思の表出が困難で、すべての動作に介助が必要
精神疾患があり会計や書類のやりとりは困難な方なので、退院時手続きと移動の付き添いをご依頼いただきました。車いすを使用されているため、介護タクシーを自費併用して元の病院へお送りしました。
事例⑥:気管切開のため転院
- 自力呼吸が困難となってきた90代男性
- 療養病棟に入院中
- 寝たきりでの生活を送っており発語等意思表示なく、すべての動作に介助が必要
この方は自力での呼吸が困難となり気管切開の手術を受ける必要がありましたが、元々入院されている病院では手術設備がないため転院となりました。こちらの方も介護タクシーを併用し転院先まで移動、諸手続きのご依頼でした。
自費ヘルパーで病院付き添いを利用される方の特徴
訪問介護の通院介助が使えない
これの理由はまちまちで、
入院中
入院している間は医療保険が優先されます。
公的施設に入所している(住宅型以外)
介護保険の中でも大別すると入居系サービスと在宅サービスに分かれており、入居している場合はそちらが優先されるため在宅サービスは併用できません。
介護認定が認定なし、もしくは要支援
そもそも介護認定が下りなければ介護保険サービスを受けることができず、下りても要支援の場合は通院介助は含まれないため利用することができません。
自己判断が難しい
認知症や精神疾患により判断能力の低下がみられる方が多くおられます。
移動だけに困難が生じている場合は介護タクシーなど移送サービスを利用すればいいのですが、医師との面談や検査結果の内容理解や把握、予約の管理、薬の受取、会計や諸手続き、ご家族等との情報共有など全般的に介助が必要なケースでは一貫してヘルパーを利用した方が安心です。
家族が対応できない
通院と入退院(転院)のご依頼に共通しているのは、「ご家族の対応が難しい」からご依頼をいただくという点です。
事例①のように近場の通院であれば付き添いも対応してくれる施設や、せめて送迎までは行ってくれるという施設は多いですが、どこまでも対応してくれるわけではなく大半が“「近場」の「提携している病院」なら対応する”という条件付きなので、対応範囲を超える病院に行くなら家族対応をお願いされることになります。
ところが、ご家族も即座に対応することが難しい場面も多く、「家族対応が難しい」原因はそのご家庭によってさまざまで本当に多種多様なケースがあります。
ご家族の事情さまざま
「お父様が入院されるので・・・」「お母様の検査通院なのですが・・・」とケアマネさんから連絡をもらったとて、ご家族にも都合というものがありますよね。
いくら心配で行ってあげたいと思っても、現実的に無理!となるケースを挙げてみます。
平日だから行くことができない
というケースが非常に多くあります。通院は基本的に平日になることがほとんどですし、さらに入退院は突然決まることも多く、患者の多い大病院だと入退院日と時間まで指定され、それ以外の日時は受け付けないなんてこともあるようです。
とはいえ、お仕事のあるご家族の多くは平日に勤務されていますし、前もって決まっているならまだしも急に休むことはなかなか難しいものです。
遠方だから行くことができない
実家まで1時間以内で行けるような距離ならいざ知らず、車で数時間、ともすれば新幹線や飛行機の距離ということもありますよね。
命に係わる事態ならいくら距離があっても向かうところですが、正直検査通院くらいで帰郷できるかとなると時間的にも経済的にも現実的ではないと感じてしまいます。
毎日忙しすぎて無理
育児、仕事、勉強、忙しい理由は人それぞれですが、それだけ何かに忙しくしている中「いつもの通院」の対応をしていられないよ・・・と思ってしまうのは仕方のないことです。体はひとつしかないんですから。
家族関係の問題
いくら家族と言えども関係が悪いケースは介護の現場でもよくみられます。
親兄弟だったとしても何らかの確執があって疎遠、お互いにいがみ合っているなど必ずしも関係が良いわけではありません。絶縁状態まで行かなくとも「顔も見たくないから亡くなるまで連絡しないで」とご家族が言っているのを見たのは一回や二回じゃききません。
それ以外にも、縁が遠すぎて一度も会ったことがなかったのに他に家族が居なかったから急にキーパーソンになってしまったケースもあり、このケースは最早「知らない人」と同様の扱いになってしまうのは無理からぬことです。
言い方は悪いですが、「お金は払うからあとよろしく」と、実際にご本人とお会いすることなく外注に頼るというパターンです。
ご家族以外からの依頼
通院や入退院の付き添いに関してはほとんどがご本人以外からのご依頼です。
その多くはご家族からの依頼ですが、それ以外の方からのご依頼もあります。
成年後見人、保佐人の方
近年は核家族化や生涯独身の方が増加しており、それに伴い後見制度を利用される方も増えています。
前述のように家族関係に問題がある方が利用されているケースもあります。
成年後見人も保佐人も認知症などによって判断能力が低下した方に代わって財産の管理やさまざまな同意を行う権利を持つ代理人の方ですが、通院などの「家族対応」する部分も担っています。
しかし、一人だけを担当しているわけではなく複数人担当されており、士業の方は他の業務もあることから「代理人の代理」として通院等の付き添いを自費ヘルパーへご依頼されるケースが多くあります。
ケアマネージャーさん
こちらはご依頼と言うよりご紹介ですが、特に入退院時に心配があるとき臨時で依頼をされるケースがあります。
まとめ:忙しいご家族に代わりに自費ヘルパーを活用しよう
ヘルパーにご依頼をいただくような通院依頼はただちに命に係わるようなものではないことがほとんどです。
そういった”穏やか”な通院であれば、ご家族が大変な思いをするよりもどんどん訪問介護でも自費ヘルパーでも活用してご家族自身の生活を大事にしていただければと思います。
誰かが無理をするよりも、使えるものは使って抜けるところは抜く、そうして「誰も我慢しない」、より良い暮らしになることを願っています。




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